人生迷子

大学院に復帰!現在はBridge of Fashionという団体でファッション業界と他の業界を繋げる活動を定期的に行いつつ、徒然なるままに自分が思ったことをブログにまとめています。

手段と目的の話

【死んでいません、生きてます】

どうも、小林です。

すでに2017年という若干浦島太郎的なブログになってますが、みなさんお久しぶりです。

【2017年は】

是非卒業の年にしたいと思います。

そろそろこの歳にして学生語るのは人生キャリア的にやばいなってのと

この見た目にして学生騙るのは無理があるなって思い始めてしまいました。 なんかもはや学生証みせても偽装疑われてやばい。

【さて本日のお題は】

先日僕がFacebookでもシェアしたこちらの記事について僕が思ったことをお話ししたいなと思います。

medium.com

特に自分がBridge of Fashionという団体でファッション業界の人たちにITのことも含め、勉強会を開催しているので、そのことにも絡めた話をしたいと思います。

【上記のリンクについて】

簡単に説明すると最近Amazonが出したAmazon Dash Buttonというガジェットについて

その裏に隠された強さ(またの名を脅威)とは何であるのかについて説明しています。 内容は本当に一読する価値がありますし、この後の内容もこの記事の内容を踏まえた上でお話するので、 よろしければぜひご一読ください。

medium.com

【それは目的なのか、手段なのか】

さて、上で紹介した記事の中で僕が一番印象に残った言葉があります。

それが 「ビジネスモデルからデバイスを逆算」 でした。

すなわち、IoTを例にとれば、 一般的な企業なりなんなりというのは

最近は簡単にIoTを実現できるようになった、もしくはIoTが流行ってるらしい

→ IoTがあればこんなことができる!(かもしれない)

となっていることが多い。

しかしAmazonがIoTに関して着手する時には

こういうビジネスモデル(もしくはビジネスと言ってもいい)がやりたい

→IoTが使える技術になっている

→(他にも色々な手段はあるけれど)IoTを使えばより最初に想定したビジネスモデルを効果的に実現できる!

→ただここは目的のビジネスモデルを実現するためにこういう風に変えよう

となっているわけです。

上の二つの考え方の一番大きな違いは

IoTを目的と捉えているか、手段と捉えているかです。

【目指すべき場所について】

AmazonAmazon Dash Buttonを、 実現したいビジネスモデルの手段として作成しています。

だからこそ記事でも言及されているように 普通にIoTのガジェットを作成する人からしたら考えられないような 特徴をAmazon Dash Buttonは有しています。

でもそれでいいんです。 だってAmazonがやりたいのは最高のIoTガジェットを作ることではなくて 自分たちの想定するビジネスモデルを実現したいだけですから。 (具体的なビジネスモデルについては先程のリンクに書いてあるので割愛)

【Bridge of Fashionの活動を通して思うこと】

先程も述べましたが、自分はBridge of Fashionという団体で ファッション業界の方たち向けにITの話も含めて ファッション業界外の様々な知識を学んでもらえるような機会を提供しています。

特に最近は「Fashion Tech」や「Fashion IT」なんて言葉もできるくらいに ITへの関心が段々と高まりつつあり、 以前に比べれば、そういった話題がファッション業界に浸透しているなと 感じることが多々あります。

しかし一方でそういったIT技術をまるで目的のように扱っている人たちが 最近増えているなとも感じています。

最近で言えば「IoT」や「人工知能」、「ロボット」などがホットなワードとして挙げられますが、 これらを使うことそれ自体を目的にしているような事例がよく見られるようになりました。 (あくまで僕個人の感想ですが)

しかし、それではその先が見えない。 それらの技術を使って終わりになってしまう。

せっかく「ITの取り入れが遅れている」とまで言われていたファッション業界が 少しずつ変化を見せ始めたのに 結局技術を使っただけで失敗に終わってしまうなんていうのは 僕はとてももったいないことだなと感じてしまいます。

だから自分がBridge of Fashionの中でイベントを企画、運営するときにも 「新しい手段を得られる場」として考えてもらえるように意識をしています。

ただ「最近は〇〇が流行ってるからこれ使ってみてね」という趣旨で終わるのではなく、

世の中には〇〇という技術があり、その事例を知ってもらった上で それを自分ごとに置き換えて、 手段としてストックしてもらえるような 勉強会を企画するようにしています。

【手段を選択するという考え方】

AppleiTunes, iPhoneAmazonECサイトAmazon Dash Buttonを見ても ITを手段として選択していると感じます。

自分たちが他の企業よりもお客様に価値として感じてもらえるような提供をすることができるビジネス(目的)があり、 それを実現するための手段として技術を選択している。

選択という行為は自分の中で選択できる手札(手段)を持っていないとできないですから もちろん日々、色々なITの新しい情報を取り入れていくことも大事です。

またIT技術というのは確かに今までの手段とは一線を画す手段ですが、 それだけやれば魔法のように何かが変わるものではないと思います。 状況によってはITではない技術を使うほうが全然効果的な場合もあります。 だからIT技術を特別視するような風潮ももうやめて、 全ての手段をフラットに評価できるようになる必要があると思います。

どのような手段があるのか、そしてその手段がどのような効果をもたらすのかを 手札としてたくさん持ち、自分が実現したい夢(ビジネス)のために 最適なタイミングで最適な手段としてIT技術を活用する。

そんな風に考え方をちょっと変えるだけで 見えてくる世界やITの活用の方法も(ファッション業界にかぎらず)変わってくるのではないでしょうか。

【若干生意気感ある】

自分でも記事をプレビューで読み返して 「誰だ!こんな生意気な記事を書くやつは」とPCの画面を殴りそうになりました。

先程のAmazon Dash Buttonの記事を読みながら 思ったことを徒然なるままに書いてみたので、 「2017年の小林はこんな感じか〜」と思いながら 温かい目で見守っていただければ嬉しいです。

【ちょっと告知】

さて最後に少し告知をさせてください。

昨年開催したFashion Asia Nightというイベントに参加していただいた 浜松市の職員の方にご依頼いただき、浜松市のスタートアップ誘致イベントで司会をさせていただくことになりました。

hamamatsu-start-up-crossing.peatix.com

本イベントは外苑前で行われるのですが、 都内で「ハードウェア系のスタートアップをやりたい(もしくはやっている)けど拠点がない!」 といった方を対象に、浜松市で起業することのメリットや魅力などをご紹介いただく場となっています。

「ものづくりの街」として知られる浜松市は今スタートアップに対して かなり熱意をもってサポートしてくれる街になっています。 特に工場などを多く有することもあり、ハードウェアのスタートアップの方は ぜひ一考の価値が有ると思います。

また懇親会では浜松市の食材を活用したメニューを堪能することもできますので ぜひご興味有る方は下記リンクから応募してみてください! なんと参加費も無料です!

hamamatsu-start-up-crossing.peatix.com

【2017年も】

徒然なるままにブログを更新していきたいと思いますので 本年もどうぞよろしくお願いします。

それではサラダバー